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日経平均株価は割高ではない。S&P500とPERで比較。

 どうも、おらくるです。日経平均株価は2024/3/22時点、40,888円と最高値を再度更新しました。今回は、日経平均株価&S&P500が「割高なのか割安」なのか考察してみます。

 

 <注意事項>本記事は、割高・割安を検証しただけです。割安でも株価が伸びなかったり、割高でも株価が伸びることはあるのでご注意ください。

 

日経は割高ではない

 バブルの最高値を更新した時(1989/12/29)を振り返っていきましょう。最高値は38,915円でPERは60倍程とかなり高い水準でした。(PERとは割安や割高感を表す指標になります。)高値で取引されていた理由は色々ありますが、日本は当時成長期であったので将来を見据えて高値で買っても良いということでこれ程割高であっても買われていました。

 対して、2024/3/22時点の日経平均株価予想PERは17倍です。過去の平均PERをみると、約15倍なので平均よりは若干高くなっている状況です。しかし、バブル時(60倍)と比較してみても今は平均的な水準なので現在はバブルではないということがわかるでしょう。

 

純利益が後押し

 1989年、日経平均株価を構成する企業の純利益は約18兆円でした。2022年度は74兆円になりますので、企業の利益が増えたことがわかります。詳細説明は省略しますが、PERの計算式内で純利益を用いるので割安・割高計算時、純利益は重要になります。つまり、日経の構成銘柄の利益は現在十分備わっているので、バブル時よりも実体を伴った水準に落ち着いています。

 

高値=割高ではない

 日経平均株価のように「最高値を更新したらバブルだから投資をするのは危険」と考えている投資家もいますが、割高感や今後の成長性を持って投資判断をすべきだと思います。

 

 例えば、A株の株価が▲20%になったから、お得に買えると言う方がいますが(実際の価値を確認せずに)これは危険です。この場合、「高値からの調整」である場合もあるので、更に株価が大幅に下落する可能性があります。

 

 株価は実際の価値に見合うかどうかで概ね落ち着くので、株価の値が「高いか安いか」で判断するのではなく、「割高なのか割安」なのかで判断する方が良いでしょう。

 

日経平均株価を買うか?

 私は買いません。(言葉のニュアンスですが、「割高ではない=割安、買い推奨」ではないのでご注意を。)ベンジャミン・グレアム(バフェットの師匠)は、「ミスターマーケットは躁鬱病」と言いました。割高でも買われ株価が伸びたり、割安でも下がることもあるということです。日経平均株価がPER17倍と過去の平均水準15倍と比べた際に若干高くなっているので(割高とは言えませんが)、十分な安全域を持って投資できるとは言えないので買いません。

 

日経平均株価を買う場合の注意点

 日経平均株価は225社で構成されていますが、配分は均等でありません。均等だと1社当たりの割合は0.44%になり、十分な分散をされていると考えてしまいます。実態は、下記の通り10社により約4割を占めています。(2024/3/22時点)

 これら上位の銘柄が”こけたら”日経平均は下落ですし、好調だと上昇するでしょう。市場平均で推移する日経平均株価に投資する際にも、主要個別銘柄の状況は見ておきたいですね。

 

今投資するなら

 日経平均株価は上昇していますが、現在約3割の企業の株価は上昇、その他約7割は横ばい・下落となっています。現在、冴えない企業7割の内、何かしら優良銘柄&割安で放置されている銘柄もあるので、私はその中から”お宝探し”をします。ちなみに、グロース市場には2022年大暴落した銘柄もあるので、優良企業に逆張りしてもおもしろそうですね。

 

S&P500買いは妥当か

 アメリカを代表する500社で構成されている指標を「S&P500」と言います。直近のPERを調べたところ(multplより)、28倍でした。日経は予想PERで出したので、S&P500も予想PERで出すと21倍に。(WSJより)S&P500の過去平均は約15倍なので割高と言えますし、日経の方が割安です。

 新NISAが今年始まり、積み立て投資をS&P500で運用開始した方も多くいるでしょう。タイミングが悪いことに、「割高+円安」で数年間は機会損失が発生してしまう可能性が高いです。新NISAは、投資ビギナーも多く参加していますが難しいタイミングでNISAが始まったなあという印象です。

 

 2022年、厚切りジェイソンが米国ETF(VTI)の積み立てを推奨していた時期、市場は大きく下げました。その際、バッシングを喰らっていましたが、儲けられない時期に同様なことが起きないで欲しいです。

 

投資をしていない人へ

 日経は割高ではないと言いましたが、割安でもありません。では、いつ・何を買えば良いか?マーケットは気まぐれだし色々な要素で成り立っているので、分析してもわかりません。(金融業界を代表する超天才でも無理)しかし、勝てる可能性の高い投資を続けていけばそこそこ利益を上げることができるようになります。まずは、投資を始めて、買うタイミングや銘柄・商品も分散して資産形成してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

 日経平均株価の予想PERは17倍なので過去の水準15倍と比較しても割高と言えない水準です。逆にアメリカのS&P500は21倍なので、割高と言えます。PERを比較すると日経平均の方がS&P500より割安だと言えますが、「割高ではない=株価上昇」ではないことをご留意ください。

 

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