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PRINCIPLES 人生と仕事の原則 値段が高い割には

 どうも、おらくるです。タイトルの英語読めましたか?パイナップルじゃないですよ。プリンシプル(意味は原則)です。この本を書いたのは、世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーターアソシエイツの創業者レイダリオです。読書感想文の時間です。

            

本について

 本は厚く590ページもあります。値段は4,400円と高め。全世界で200万部も売れているようです。パートは3つに分かれていて、パート毎に内容がガラリと変わります。パート毎に感想を書いていきたいと思います。

 

パート1(私の生い立ち)

 このパートはレイダリオの半自伝になります。幼少期~成功までの道程が書かれていて、大学卒業してから投資銀行へ入社。若くして、素行の悪さからクビに。若干26歳の若さで自分のファンドを立ち上げました。1980年頃は倒産の危機もあったよう。不況や成績不振から、歴史、経済、グローバルな視点を学ぶ重要性に気づいたようです。

 

 中国やシンガポールにもよく行っていたようです。リー・クアンユー(元シンガポールの首相)を尊敬するリーダーにあげ、”他にも数人尊敬する世界的リーダーがいるなかで、こう言うのだから推して知るべきだ。彼はシンガポールを蚊だらけの辺鄙な場所から近代経済国家に変身させた。”とコメントしています。

 

パート2(人生の原則)

  自己啓発がメインです。似たような話を何度も繰り返していて、話も神経学、心理学、哲学を混ぜたようなもの。抽象的な表現も多くちょっと苦手なパート。

 

 何度かShaper(シェーパー)についてでてきます。Shaperがなにかというと、ビジョナリー+実践的思考者+固い決意を持つ人だそうで、このような人がレイダリオの考える完成形人物のようです。

 

パート3(仕事の原則)

 起業家、スタートアップ、人事部向けの内容です。レイダリオは倒産の危機にあったり、各々の社員の考え方に違いがあり、組織が団結するにはどうすれば良いかを相当考えた経営者です。なので、3つのパートの中で1番ページを割いていました。

 

 ブリッジウォーター社は上下関係なく、意見を言うことが大切になっています。ある人がいない時に、ある人の陰口は禁止。会議を録画して社員に公開しているらしいです。このような独特な会社なので、カルト集団と呼ばれているとのこと。原則で社員を束ねる重要性が多く書かれています。

 

Rating:★★☆

総評

 パート1の自伝は面白かったです。しかし、希望を言えばもう少々、自伝の部分が多いと良かったです。レイダリオレベルの人物だと500ページ程の自伝も書けるはず。パート2の自己啓発関係については、そこまで参考になることが書かれていなかったと思うので、飛ばしてもOKです。パート3の組織論絡みは、著名な経営者やその道の研究者が書いた本に比べ劣りますが、創業者として最高の会社を作るにはどうすれば良いかに情熱を傾け、成功企業に導いた理由が良くわかる内容でした。

 

 この本で投資のノウハウは学べませんが(投資法の記載はほぼなし)成功者の思考や自己啓発を学びたい方は是非本を手に取ってみて下さい。有名なビジネス本であるので図書館に行けば置いてあると思います。正直なところ、値段が高い(4,400円)だけに期待して読みましたが、普通の満足度でした。Adios!