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バークシャーハサウェイ 株主総会 ハイライト 2024

 2024/5/4(土)にウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイ社の株主総会が開催されました。オンラインで参加しましたので、総会で出た重要な点をまとめて書いていきます。

 

①チャーリーマンガー

 昨年、99歳でチャーリーマンガー亡くなりました。マンガー亡き後、初めての株主総会で、冒頭は、マンガーへの追悼から始まります。

 

②2024/1Q

 今期第一四半期の結果は下記の通りです。(アメリカは1月が期初なので、1月~3月)*英語ですみません。実際に総会で使われたスライドを使わせてもらっています。

 

Apple株の保有率減

 Apple社がいかに良いかを述べていましたが、2024 年第 1 QApple株を 13% (約 300 億ドル) 売却しました。売却理由は、株式の売却益にかかる税率が引き上げられるとの見方が背景にあるとしています。しかし、年末時点でもアップルが最大の普通株保有であり続ける可能性が高いと述べています。バフェットのお気に入り銘柄であるAmerican ExpressとCoca Colaと比べてもAppleはさらに優れた企業だと述べました。

 

④日本への投資は?

  五大商社への投資結果はとても良く、長期で持ち続けるとのことです。中国やカナダ投資についてが総会で出てきますが、アメリカへの投資を第一としているようです。その為、新たな日本株投資の可能性は低そうです。

 

⑤AIについて

 AIを使った詐欺が次の大きな「成長産業」になる可能性について触れています。詐欺師はこのテクノロジーを利用して、困っている家族のふりをするなど、偽の助けを求めることで人々をだまして送金させる可能性があるとのこと。AIの発達により写真と声を複製し、その出来栄えは家族さえだまされるほどと考えています。このようなディープフェイクを使った詐欺は今後広まっていく可能性があると述べた。

 

⑥インドへの期待

 バフェットはインド市場への投資について肯定しています。「インドのような場所にはチャンスがたくさんある」と語りましたが、「バークシャーには他国への大規模投資の当面の計画はない」とも述べています。

 

⑦次期運用責任者

 バフェットはグレッグエイベル(現非保険部門副会長・61歳)がCEOになる際、投資先選定と資本配分を任せると述べました。また、「私は資本配分をグレッグに任せます。彼はビジネスを非常によく理解しています」「ビジネスを理解すれば、普通株も理解できるでしょう。」とも言いました。

 

⑧Paramount株売却

 バークシャーはParamount Gold株(メディア・エンターテインメント会社)を100%売却し大きな損失を出しました。2023年末時点で63.3億株(10.1%分の株式を保有)を持っていました。昨年からの、俳優らのストライキにより広告やテレビ収入の落ち込みがテレビ部門の収益に影響があり株価も下落。Paramount株への投資はバフェットの決断であり、この投資はテッド・ウェシュラー氏とトッド・コムズ氏(両氏共に投資選定権限有り)の決断ではないようです。

 

⑨現金過去最高

 以前より、良い投資先が乏しいと話ていましたが、現在1,820 億ドルを保有しています。また、今四半期末には 2,000 億ドルに達する可能性があるとのこと。「現在の状況では(有望な投資先が見当たらない中)では、現金保有率が上昇するのも気にしていない」と語りました。

 

⑩バフェット引退か?

 93歳になったバフェットですが、もう長く会長を務められないかもしれません。昨年の総会時と比べても明らかに違いがみえました。例えば、ガラガラ声、話のスピードが遅くなった、息切れ、表情も暗い。少々、体調が心配になりました。