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株式投資で3,000万円貯まったので北海道移住してみた

「DIE WITH ZERO」の感想 つまらないです

 どうも、おらくるです。2020/9に発売され話題になっていた「DIE WITH ZERO」という本を発売直後読んだのですが、いまいちしっくりきませんでした。しかし、Amazonでの評価が高いことや3年以上経った中、未だにビジネス本ランキングに入っているベストセラー本ということで再度読んでみました。読書感想文を書いていきたいと思います。人気本に対しての批評なので、批判コメントが怖いです。

本について

 発売日2020/09/30。ビル・パーキンス著。1,870円。280ページ。お金の「貯め方」ではなく「使い切り方」に焦点を当てたこれまでにない「お金の教科書」です。

 

内容&感想

 「DIE WITH ZERO」~人生が豊になりすぎる究極のルール~というタイトルを見てわかると思いますが、テーマは「お金は使い切って死になさい」になります。面白いテーマですね。

 

 序章P3にアリとキリギリスの寓話をはさみます。コツコツ努力型のアリと楽観的でサボり屋のキリギリスの対比話ですよね。”「この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。もっともな話だ。だが、ここで疑問は生じないだろうか?アリはいつ遊ぶことができるのだろうか?”とあり掴みは良かったです。

 

 本の内容をまとめると、”老いる前に経験を買う。貯金ばかりしない。財産は死ぬ前に子供に与えよ。”ということです。評価の高い本をこのように単純にまとめて申し訳ないです。特に参考になるような新しい考えであったり、統計の記載はありませんでした。

 

違和感

 読んでいくと何か違和感があります。内容が軽い。例えば、毎朝買っているコーヒー代を浮かせて、旅に出ようという考え。本書の視点とズレていませんか?細かなお金を大事にし、お金を貯めてタメになることに大きく使おうということでしょうが。。

 

 外資金融にも勤めていた筆者なので、豪快にお金を使ったエピソードや何かタメになる話も欲しかったです。全体的に、お金は使おうという趣旨の繰り返しが単調で面白みに欠けました。

 

根拠を知りたい

 P234に「あなたが考えているより、老後に金はかからない」とありますが、信ぴょう性の乏しい手書きのようなグラフが載っています。”老後のために過度に貯金するのではなく、金をもっと早い段階で有効に活用することを計画すべき”。とのことですが、何を根拠に老後は金がかからないか書いておらずわからない為、支出を躊躇してしまいます。

 

 希望を言えば、「過去、財産があった人達はいくら残して逝ったのか。老後、幾らの金が必要だったか。現役中、どれくらいまでであればどれくらいまで使ってOKか。」とか、具体例が欲しかったです。

 

名言

 P45 ”人生最後の日に、満足のいく経験に満ちた人生を送れなかったと気づいたときの後悔がどれほど大きなものか、想像してみてほしい。テレビドラマ『ダウントン・アビー』の執事、カーソンはこのことを見事に表現している。「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」”

 

 これは、私の好きなイギリスドラマからの言葉で取り上げられていました。ダウントン・アビーとはイギリスで人気の時代劇です。DIE WITH ZEROの中で、皮肉にもこの一言が一番心に残った言葉となりました。

 

Rating: ★☆☆

総評:

 マネー本の中で評価が高かったので読みました。普段、お金を貯めがちで支出を抑えている人にとっては新たな視点を提供してくれる、興味深い本だと思います。お金を貯めているだけでは人生は面白くありませんので、それに気づかせてもらったという評価が多い本です。しかし、私は貯金一辺倒ではなく、適度に海外旅行に行ったり、欲しいものは即買いしたりと消費もしています。その為、私にとっては、新たな視点や知識が得られなかったので、辛口の評価となりました。

 

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