北海道移住日記

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「DIE WITH ZERO」の感想 | 正直な書評を書きます

お金を貯めることに一生懸命になりすぎて、人生の楽しみを後回しにしていませんか?最近、米国で「お金を上手に使う」生き方を実践する人が増えているようです。「富の増加、コロナ禍での生き方の変化、FIREへの憧れ」が理由で、お金を賢く使う人が増えています。2020/9に発売され話題になっていた「DIE WITH ZERO」という本ですが未だに人気があります。今回、この本の感想や、批判的な書評を書いていきたいと思います。

 

目次

感想

「DIE WITH ZERO」~人生が豊になりすぎる究極のルール~というタイトルを見てわかると思いますが、テーマは「お金は使い切って死になさい」になります。面白いテーマですね。単なる節約や投資の話ではなく、人生の有限な時間とお金をどうバランスよく使うかを考えるための指南書です。本の内容を簡単にまとめると、”老いる前に経験を買う。貯金ばかりしない。財産は死ぬ前に子供に与えよ。”ということです。

 

掴み:序章P3にアリとキリギリスの寓話をはさみます。コツコツ努力型のアリと楽観的でサボり屋のキリギリスの対比話の。”「この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。もっともな話だ。だが、ここで疑問は生じないだろうか?アリはいつ遊ぶことができるのだろうか?”とあり掴みは良かったです。

 

違和感:読んでいくと何か違和感があります。内容が軽い。例えば、毎朝買っているコーヒー代を浮かせて、旅に出ようという考え。本書の視点とズレています。細かなお金を大事にし、お金を貯めてタメになることに大きく使おうということでしょうが。

 

外資金融にも勤めていた筆者なので、豪快にお金を使ったエピソードや何かタメになる話も欲しかったです。全体的に、お金は使おうという趣旨の繰り返しが単調で面白みに欠けました。

 

根拠不足:P234に「あなたが考えているより、老後に金はかからない」とありますが、信ぴょう性の乏しい手書きのようなグラフが載っています。”老後のために過度に貯金するのではなく、金をもっと早い段階で有効に活用することを計画すべき”。とのことですが、何を根拠に老後は金がかからないか書いておらずわからない為、支出を躊躇してしまいます。

 

希望を言えば、「過去、財産があった人達はいくら残して逝ったのか。老後、幾らの金が必要だったか。現役中、どれくらいまでであればどれくらいまで使ってOKか。」という、具体例が欲しかったです。

 

名言:P45 イギリスの人気ドラマの名言を引用しています。テレビドラマ「ダウントンアビー」の執事、カーソンが残したセリフ。「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」”「DIE WITH ZERO」の中で、皮肉にもこの一言が一番心に残った言葉となりました。

 

本について

発売日2020/09/30。ビル・パーキンス著。1,870円。280ページ。お金の「貯め方」ではなく「使い切り方」に焦点を当てたこれまでにない「お金の教科書」です。

 

まとめ

最近、米国でお金を上手に使い、今までの価値観から変化があるということで、再度この本を読んでみました。普段、お金を貯めがちで支出を抑えている人にとっては新たな視点を提供してくれる、興味深い本だと思います。「お金を貯めているだけでは人生は面白くありませんので、それに気づかせてもらった」という評価が多い本です。しかし、私は貯金一辺倒ではなく、適度に海外旅行に行ったり、欲しいものは即買いしたりと消費もしています。その為、私にとっては、新たな視点や知識が得られなかったので、辛口の感想となりました。